こんにちは!あおいです!
今回は、全国PEACEショートムービーについて紹介したいと思います。これは、各県のメンバーが少しでも皆さんに自分の県下にある戦争遺跡について知ってもらいたいという思いで実際に取材に行き、撮影しナレーションまでを行ったムービーです。
兵庫県は、姫路市の手柄山中央公園内にある太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔と加西市の鶉野町にある鶉野飛行場の近くにあるSoraかさいと防空壕について紹介しています。
姫路市と加西市は神戸空襲という点で関係しており、姫路で作られた飛行機が加西市の鶉野飛行場の訓練や特攻機として使用されていました。
まずは、姫路市の太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔についてです。
この慰霊碑は、全国で唯一の太平洋戦での空爆犠牲者を慰霊している施設になっています。
また、両端の側柱には全国の空襲被害にあった場所の被災記録が刻まれており、真ん中のモニュメントは「もう戦争はしない・戦争という名の剣は、二度と抜かない」という意味が込められています。毎年10月26日に太平洋戦全国空爆犠牲者追悼平和祈念式が執り行われています。みなさんも、良ければ訪れてみてください。
次に、加西市の鶉野飛行場跡とSoraかさい、防空壕についてです。
この鶉野飛行場の正式名称は姫路海軍航空隊と言い、ここは全国でも珍しい飛行場がほとんど昔のまま残っている場所になっています。Soraかさいは、今年5月にオープンしたばかりの歴史資料館で中には実際に使われていた飛行機2機の実物大模型が展示されています。他にも、兵庫県内には陸軍・海軍両方の飛行場があった事からその位置関係や関連施設について、特攻隊で実際に亡くなった方の氏名や年齢、出身地なども壁に書かれていたり、実際の持ち物や服装についても知ることができます。
また、今回特別に撮影をさせていただいた防空壕を含めて約10か所防空壕や対空機銃座跡、そして北条鉄道法華口駅を紹介させていただきました。一つ一つの場所で改めて77年という期間について考えさせられました。77年たった今でもしっかり形が残っているものもあればもし地震が来たら崩れてしまうのではないかというほど風化が進んでいる場所もありました。中でも、爆弾庫跡の上には大きな木が生えていますが実はこの木は戦争が終わってから生えてきたものだそうで、生命の強さをより実感した場所でした。他にも、北条鉄道の法華口駅のあらゆるところに当時の名残が残っていました。例えば、線路が2つに分かれているのは当時人が乗ってくる電車と食料などを運んでくる電車のホームを分けていた名残だそうです。駅名が書かれた表札は、よく見ると当時の駅名が残っておりこの表札こそ当時のことを知る証人なのかもしれないと教えていただきました。
この動画を通して、一人でも多くの人に自分の住んでいる場所の平和に触れてもらいたいのと同時に、戦争がいかに悲惨かつ卑劣なものなのかについて考えていただけたら幸いです。
動画のリンクは、ページの最後に貼っています!
最後に、この動画撮影に携わってくださった皆様に心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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