僕が平和について考えるようになったきっかけは、中学2年生の時に兵庫県代表の一人として、兵庫県と姉妹都市であるロシア・ハバロフスクでの国際交流事業に参加したことです。現地の同世代の人たちと交流することを通して、新しい文化や価値観と共に、言葉は違っても心は通じ合えるということを実体験しました。
僕がロシアで同世代の人と交流し、学んできた事を親しいおじさんに話すと、「停戦後、ロシアが日本に何してきたか知っているのか、北方領土返してもらってこい」と言われました。普段は温厚なその人の反応に衝撃を受けました。そこで、自分でも戦争のことについて調べていくうちに、日本が受けた被害の面、日本が行った加害の面を知り平和の大切さをもっと広く自分達で伝えていかなければならないと強く思いました。
僕が考える平和とは、世界に戦争がないだけではなく、貧困や性別の対立、身近な人との争いもない世界です。漠然としていて、ゴールは遠いと考えるかもしれません。ですが、今すぐに取り組まなければなりません。高校生の僕たちが早急に世界をかえるのは難しいかもしれません。だからこそ、平和の大切さ、平和とは何かを伝え、真剣な姿勢で広めることが心に訴えかけるために大切だと考えます。
このような強い思いを持ちみんなで活動する事で、平和に一歩ずつ近づき、思いを実現することが出来ます。
僕たちの世代は戦争経験者から直接話を聞ける最後の世代です。戦争経験者から学び、平和のバトンを受けとる責任があります。
高校生平和大使の活動を通して一人でも多くの方に核兵器問題を自分ごととして捉えてもらえるよう、精一杯活動していきます。
ありがとうございました。
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